■ブログ短文集

■結局あいつは、零崎軋識だったのか、式岸軋騎だったのか

ぽつりと屍は呟いた。
「馬鹿だなぁ」
兎吊木は何も知らない子供を嘲笑うかのように肩を竦めて、そして鼻で笑う。
「今時、鬼なんてもんが実在するだなんて、本気で思ってるのかい?」
なるほど、正論だ。
屍はそれもそうだなと呟いて、自責の念で己の爪を剥いだ生り損ないを見た。
白い病室に、男の赤だけが鮮やかだった。



■バレンタイン

「シット!ぬかったぜ!あたしとしたことがきっしーからチョコ貰ってやるのをすっかり忘れちまってた!あいつ寂しがってるだろうなぁ・・・」
「熊との決闘終わった後にすぐチョコ・・・?っていうかあれが普通、チョコなんて用意するわけ無いじゃない」
「馬鹿なこと言うなよ遊馬。あいつはあたしにメロメロなんだぜ?」
「そう・・・・・・」
「じゃ、これからひとっ走り行ってチョコぶん取って・・・いや、かっぱらってこようかな」
「意味が変わってないよ潤・・・!」

「っていうわけで、多分一時間後潤が強制で押しかけて家中のチョコ取りに来ると思うから、急いでチョコ作ったほうが良いよ」
「止めろよ」
「止める?じゃあ自分で止めなさいよ」
「悪い。俺の失言だ」
「ほら、早くコンビニ行きなよ。一時間より早く来ちゃうかもよ?」
「・・・お前今何処だよ」
「ロサンゼルス」
「分かった。すぐ行ってくる」



■「お前の子を孕みたい」

「むしろお前を孕みたい・・・生まれる前からお前に俺の存在だけを刷り込ませて子軋から大人軋まで全てにおいて俺を慕えば、いい・・・」
「・・・ツッコミを入れさせてもらうと、本人を前になんか子軋とか略すな。お前は一体どこの筋の人だ」
「何でお前は俺に惚れないんだろうなぁ・・・こんなにいい男なのに」
「鏡に顔面叩きつけられてーのか」



■兎曲?

「おや曲識くんこんにちは。一人、・・・みたいだね」
「どうも、垓輔さん。見てのとおり、暇を持て余している所ですよ。こういう時間も、悪くない」
「そうかい。邪魔をして悪いけど、いつものようにちょっとお話しようぜ。前みたいに、俺を固まらせて灰皿で昏倒させるのは勘弁してくれよ」
「そうですか。それは失礼しました。今日はどうぞお手柔らかに」
「まかせとけ。それでも、あれだね。俺と君が2人でかかれば、世界の少年少女が手に入れれそうな感じがするよ。まったく君の力が羨ましい。ここで少し下賎な言い方をさせていただければ、跪けと言えば跪かせれるし、まぁ、思うが侭だ・・・是非軋識に使ってみたい所だよ」
「それはまったくといって賛成できませんが・・・ここは、悪いと言っておくべきなのでしょうか」
「ふむ。君の口からまさか否定の言葉が出てくるとは思っていなかったが・・・まぁ、そうだね。少し度が過ぎた。それで、さっきの誘いには乗ってくれるのかな?」
「世の中の少年は、まぁ要らないと言っておきます。居ても困るだけだ。殺したくも無い。でもまぁ、断らせていただきます」
「振られてしまったな・・・何故だい?」
「なに、少女を殺したいとは思いますが、その代わり、殺せもしない男の、その上30代に突入した良い年した中年男性は、一番大嫌いなんですよ」
「手厳しいんだね」
「零崎に最も不必要なのは、優しさを誰かへと向けることだと思うので。しかし・・・そういう零崎がいても、悪くは、ないな」



■「三大テーマは愛と運命、そして自由だ!」

「一人で話し合ってろ」
「ちょっ、一人でってそんな愉快かつ面白い人にはまだなれないよ!お願い一人にしないで!」
「じゃあ私が議題に参加する場合の三大テーマは「死と愛と背徳」で」
「じゃあ俺は「ツンデレ・ツンドラ・ツンツン」でよろしく」
「あ、それなら「兎吊木の死体は圧死・溺死・轢死どれが惨めか?」がいいな」
「お前どんだけ俺のこと嫌いなんだよ!」
「っていうかお前らどんだけ暇人なんだよ」



■凶獣と死線

「死線、いーちゃんが帰ってきました」
「・・・・・・・そう。じゃあ、私が何言いたいか、分かるよね。ちいくん。今までご苦労様」
「・・・・・・玖渚友」
「なぁに?」
「・・・・・・貴方のことが、好きです」
「知ってる」
「・・・・貴方に、いつでも幸福が訪れることを願ってます」
「うん、ありがとうね」



■街と死線

「ぐっちゃん」
「はい、なんでしょうか」
「ぐっちゃん、零崎なんだって?」
「―――――――――・・・・な」
「嘘吐きはいーちゃんしか許さないからね」
「・・・・・・・・・ど、どこで、それを」
「さあ?知ってたら既にその過程なんて必要ないよ。今のこの話にはね」
「・・・・・・・、も、う、しわけ」
「いらないよそんな台詞。分かってるでしょう?ぐっちゃん、お利口さんだもんね。それとも、零崎軋識はお利口さんじゃないとか?」
「・・・・・・・」
「ああ、ほら、泣かないでよ。私は別にあなたのこと虐めたいわけじゃないの。それでもね、ぐっちゃん。まだ私のことを思ってくれるんなら、やることは一つでしょう?私がいまぐっちゃんに求めるのは誠意だけだよ。ね?」
「―――――――・・・、」



■化物パロ

「もしもし」
「兎吊木垓輔だ」
「・・・・・携帯なんだから知ってるよ」
「兎吊木垓輔。得意技はBダッシュだ」
「お前ぶっちゃけそんな走れねぇだろ」
「兎吊木垓輔。職業は28歳独身ニートの式岸軋騎のエロ奴隷だ」
「嘘つけぇええええ!!それはさすがに無理あるだろ!せめて死線のエロ奴隷だって言っておけよ!!」
「職業は可愛く健気で赤い蝋燭が今お気に入りの死線の蒼のエロ奴隷だ」
「・・・、う、嘘だよな・・・・?」
「否定しろよ」
2008/3・24


TOP