思い知ればいいのだ | きっとその首を引きちぎろうと狙うのはすぐ背後にいるせいで
| 優しい声がどうしても私を許し続けてしまう | この喉を恨んだのは貴方へ愛の言葉が囁けないからではなく
| ただ一言あなたを癒す言葉が出てくれれば | 指先に触れることなく上っていってしまう貴方の残骸を見上げて
| ただ私の真上を通って逝くその死線のような飛行機雲が妬ましく | 二つの目玉がいつか私を個体としてみてくれる日を夢見ているので
| アイスクリームはとっくのとうに溶けました | 裂けた唇から零れるのは痛みと血ではなく、ついに来なかった貴方を呪う言葉であるのが
| さぁ緩やかに上っていく意識の裏側にある私を見つけて
(どうしても11こ)
「神様どうか僕を許さないでいて」
「もしも明日隕石が落ちてきて皆死んじゃうとしたら僕と一緒に終わりを迎えたいと思うかい」
「きっと夢なんてのはあの人にとっては見るものではなく、」
「あなたを守ることはできないかもしれないけれど、例えば貴方が泣きそうな時、隣に居てあげたらと思うのです。」
「あなたが凍えている時に、私の手が暖かければいいのに。」
「最後のくちづけをして、そして最後のさよならを言ってよ。」
「元からこの腕がなければ、貴方を抱きしめる温もりも知らずに済んだのに!」
「背中を追うのが好きなんでしょう。」
「脊髄も内臓も押しつぶすぐらい私を抱きしめてよ!」
「何もいらないんだ。本当に、何も。」
「君が生きているという事実がただ僕を毎日後悔させる。」
「日に日にあの人に似ていくその顔が愛しくて憎くて憎くて憎くて!」
「黄色が示すのはいつだって危険だけなんだね。」
(台詞17こ)
暗い夜道は危ないから、手を繋いでお帰り | 触れるか触れないかの瀬戸際と(触れもしない私と)
| 呼ぶ声はまだ貴方に届いていますか | けして遭わない三メートル、貴方と私の距離
| 跪かせてください | たった一言だけを望みながら迎える朝焼けを | 誰かを憎むことだけがただ救いのように思えて
| 会話をしたことの無い父と、僕の隣で黙って涙を流した母と | 苦しい?ねぇそうやって私を忘れないでね。|
世界なんて貴方を楽しませもしないならば滅んでも良いんじゃないですか | その両目がきっと愛しい人の面影を私から探そうとするから
| 愛してるだって。今となってはこの世で最も薄い嘘
(恋していましたか12つ)
その指先で私を捻り殺して | 好意と錯覚してしまう行為 | 「愛してる」だけ紡ぐことを許すその舌で
| 真っ赤な薬指 | 爪先でステップ踏んでさぁどうぞ地獄で一緒にダンスでも?
| 貴方と見ることを望んだこの世の果てには | 貴方と一緒なら醜いその紅も愛しくすら思えて!
| 咲き乱れるように咲い咲きては裂き乱れ(さきみだれるようにわらいざきてはさきみだれ)
| 男はきっと(俺を許しはしないだろう)(けして)
(愛してみました9つ)
君に永遠に届くことの無い声 | この右手は重すぎて | 君の命を奪った冷たい鉄の塊が
| 小さな殺人者 | いつか君の祈りを攫う事を夢見ている | さぁ手を上げて降伏の言葉とともに(私を愛していると言いなさい)
| 最後に貴方を看取るのは黒く冷たい殺意より私の方が良いでしょう? | 世界で最も悲しい凶器
(拳銃)
天へと伸ばされた手が、どうか地に落ちない事を願ってる | 私へと伸ばされたその指先が(どうぞ温度の下がらぬように)
| どうして爪が乗っているのだろうか? | 冷えた五つの指が愛しいあの子を掴まえられるだろうか
| 細い手首がどうぞ百合のように手折られないように | 君の浮き出たその細い骨が肉を突き破って出てこないのが(不思議でならないのだ!)
| ベッドから出てしまったその手が(医者を無言で呪っている)
(手)
幸せを願った今日 | 愛しのあの子に告白ができるように願っていた昨日 | 声が掛けられるか僕の死刑執行日
| 一言伝えられたらと望んだ檻の中の僕が | 不幸せを願う明日
(日々)
限りなくホワイトに近い | 永遠とも思えるスカイブルー | 帝王のレッド | 侵食するライムグリーン
| 淫靡なダークバイオレット | 優しいシャルトルーズ | 幸せのライトピンク
| 艶やかなマゼンタ | 深海のようなミディアムブルー | 隠遁のダークグレー
| 最下層のロイアルブルー | 危険なイエロー | 終わりのブラック
(カラー)
風を孕んだ黒髪 | 湖面のような二つの目 | 鼻でキス | とろけた口紅 | 赤いピアスの映える
| 黒いチョーカーに拘束された | そっと染まる頬と | 赤いマニキュア | 青いラインの入った手首
| 青痣のついた肘 | しなやかに伸びる二つの腕 | 覗いた日焼けの無い腹部 |
神様の十字が下げられた胸 | もがれた羽の後のような | 滑らかな曲線の走った
| 踊るようなステップを踏む | 儚げな踝 | 擦り切れた踵 | 並んだ10のピアノの鍵盤
| 血の滲む膝 | 日焼けした後の赤い肌
(幸せを囁く 君の唇に)(世界で一番美しいキスを)
(体)
刻まれた白濁(病的なまでの白) | 君を百回殺した明日 | 天へと伸ばしても届かないこの赤い掌
| 君が一度だけ振り向いてくれれば(ぼくは きっと すくわれる) | 永遠の暗闇とは永遠の純白と等しいと
| 足を切り落とされた天使(体が軽くなったね)(きっとどこまでも飛べるよ!)
| 美しいものしか映さないカメラ | 嘘吐きの舌コレクション 。 | 知っているか。(世界は君が思っている以上に汚い)
(暗い)
明日に色をつけるとしたら、(きっと君の背後を覆う、美しい)青だよ。 | どこまで行っても君を見つけられないならば(いつまでも君をここで待つよ)
| さあ毎日出会う君にあいさつ | 綺麗な羽も、良い頭も、優しい言葉もいらない。(僕には何処へでもいける二本の足が、産まれたときからついているもの!)(なんという幸福)(さあ出かけようか)
| 甘いと言われようと(夢を持つのの何が罪だ?)(幸福である世界の何処がおかしいか)
| 世界は美しくあるべきだと思わないか? | 一緒に居てね。(ごめん、あと少しだけ)(ちょっと寒いから、2人で居よう)
| 知っているか。(世界は君が思っている以上に美しい)
(明るい)
いっそのこと全て終わらしてくれたら | 手を伸ばせば指先ぐらいかするかなぁと
| 天国について思う前に、地獄についてちょっと語り合わないか? | 可愛い坊や、所詮貴方なんかには無理なことよ
| 冬に埋めた種はもう咲きました? | 叶わぬ夢に思いを馳せ、身近な幸せに永遠に気づかぬ
| 魚はどうして水の中でしか暮らせないのでしょうか?それはきっと空気が淀んでいるから。
| お嬢さん、どうぞ私に一握りの思いやりをくださいませんか | 裏切り者に罰を、崇拝者に永遠の罪を科す
| 触れない背には最初から見向きもしなければいい | 天才よ、孤独であれ | ごめんなさいごめんなさい、もうしません許して下さい、お願いです、ただ、どうか。
| 目の端に捕らえた貴方は綺麗に笑っていた、歪に、世界で最も美しい顔で。
(ただ思っていた)
なぁ少年いつまで妄言をさも真実のように歌うんだい? | ああ遥か。私は死にたい。
| 貴方の邪魔になるもの全てがこの世から消滅すれば良い | 貴方を地よりも深い水の底へ、連れていって共に沈みたい
| 儚き願望 | 貴方に殺されたかったのに | ああ、やってしまった。どうして私まだ生きてるんだろう
| 隣に居て? | 愛してるという言葉よりも惨酷な言葉ってこの世にあった? |
地獄よりも甘い天国 | 君の事を、髪の毛一本残さず私の肉にしたい | 貴方を遠くに行かせない為に、私は貴方の足を永遠に引っ張る
| 苦しみさえも今は優しいね | 久しぶりに会った君は、以前より脆く、そして以前より一人になった
| 悪魔とダンス | 地よりも知的に血生臭く智に。 | ああ今生の別れの前に、貴方の頬を殴らせて
(まさに厨二病)
神様どうか僕らを殺してください | 寂しいというだけでおそらく己は救われるというのに
| 君はきっとぼくを見捨ててくれない | 君さえ居てくれればぼくは幸せになれる
| 青い鳥なんてどこにでもいるじゃないですか | 君よ死ね | 緑色の世界 | 殺意の芽生える生誕日
| どうせならお母さんの腹の中にいるときに殺してくれればこんな世界見なくて済んだのに
| 君が好きなのに君はどうしてぼくが好きなんだい? | 白紙の染み | 魚はおそらく空を食べれる
| 両目は怖く、両耳は臆病で、鼻は好奇心旺盛、口はいらない | 緩やかな懺悔
| 鈍色に錆びる恋心 | どうしてこの足は未だに醜く地についているのでしょうか
(願ってみた)